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2014年06月10日

⑪ 接続法

接続法


接続詞の que 以下にでてくる「法」 


現実の事実の世界だけではなく、想像像の意識の世界である。


実現させたい、実現させたくないという話者の気持ちを読み取る



Quand viendras-tu ? Que ce soit bien vite.


いつ来るの? 早いことを願っているよ。


Il ne doutait pas que je fusse de son avis.


彼は私が同じ意見だということを疑わなかった。


N'as-tu pas une amie qui puisse t'accompagner ?


ついてってくれる女友達はいないの?

  

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2014年06月09日

Ch2 ⑨

Or mon petit bonhomme ne me semblait ni égaré, ni mort de fatigue,


ところで、その小さな坊やといえば、道を見失って、困った風でもないし、疲れて死にそうとか、


 ni mort de faim, ni mort de soif, ni mort de peur.


お腹が減って死にそうとか、のどが渇いて死にそうとか、怖くて死にそうとも思えなかった。


Il n'avait en rien l'apparence d'un enfant perdu au milieu du désert, à mille milles de toute région habitée..


彼には、人里から千マイル近く離れた砂漠の真ん中で迷子になった少年という風情がまるでなかったのだ。



文法構造の注意点


Or 「さて、ところで」 or は、(結論に行く前に)話題を少しだけカーブさせる。


S me sembler + (属詞) 「Sは私には~のように見える」


mort de N 「Nで死にそう。Nが原因で死にそう」


ne en rien は ne rien の強調で「まったくない」の意



意味上の注意点


mon petit bonhomme の所有形容詞の mon は「私の」と訳すととても不自然。


だから、定冠詞的に私が話題としているという形で考える。 話題の坊やと訳してもよい。


égaré は少し語彙のレベルが高い。「迷える羊 (brebis égarée )」等で使う。


多くの場合は類推になることになると思う。その場合は、perdu 「道を見失う。迷子になる」が参考になる。


作家は同じ語彙の繰り返しを避けて、言い換える傾向がある。

  

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2014年06月08日

Ch2 ⑧

Je regardai donc cette apparition avec des yeux tout ronds d'étonnement.


私はこの王子の登場に、目をまるくして、釘付けになった。


N'oubliez pas que je me trouvais à mille milles de toute région habitée.


忘れないで欲しいのだが、私は、人の住んでいる場所から千マイルも離れた場所にいたのだ。



文法構造の注意点


regardai は、単純過去で、その瞬間にカメラがフォーカスしているイメージ。


tout は、ronds を強調するための副詞。性数は特に一致せず。


N'oubliez pas は否定の命令法で、que 以下を忘れないで欲しいの意。


se trouver + 場所は「場所にいる」で、me は主語により変化したもの。時制は半過去。



意味上の注意点


cette apparition は、この王子の突然の登場として上のように抽象名詞として訳す方向と、そうでない方向性がある。


後者の方向性は王子を具体物として訳す方法である。


apparition は辞書を引くと、幽霊、亡霊、幻、そういう意味がある。


「突然現れたこの奇妙な王子(この幻のような王子)をじっと見た」と訳すことができる。

  

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2014年06月07日

Ch2 ⑦

Ce n'est pas de ma faute.


それ(絵が似ていないこと)は私のせいではない。


J'avais été découragé dans ma carrière de peintre par les grandes personnes, à l'âge de six ans,


私は6歳の時に、大人たちによって、画家というキャリアを目指そうとするやる気を挫かれていたし、


et je n'avis rien appris à dessiner, sauf les boas fermés et les boas ouverts.


絵を描くことは全く学んでいない。中身が見えないボアと中身が見えるボアの二つを除いての話ではあるが。



文法構造の注意点


faute は過失、責任。 ma は行為の主体。


c'est de sa faute  それは彼が悪い


J'avais été découragé と je n'avis rien appris は大過去、前者は受動態。


rien は ne...rien 「まったくない」の否定。 副詞の rien は複合時制に挟まれている。


sauf は「~を除いて」で、除外の意味。 sans は 「~なしに」



意味上の注意点


「それは私のせいではない」は、現在形の「断言するが」という時制感覚をつかむこと。


さらに、絵を描いた時(過去)、それ以前に、やる気を挫かれて、絵を描く勉強をしていないということを大過去で伝えている。

  

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2014年06月06日

⑩ 指示と所有の形容詞

指示形容詞


「これ」 矢印をイメージ


指示用法 Ecoutez cette histoire この話を聞いて下さい


定冠詞的用法 Et ce café, garçon ? たのんだコーヒーはどうなっていますか?


感情的用法 Cette question !  なんだその質問  Ce courage !  すごい勇敢



所有形容詞


「~の」 名札をイメージ


所有用法 J'ai saisi son bras  私は彼の手をつかんだ


定冠詞的用法 Mon homme était là 例の男はそこにいた


行為の所有者的用法 Vous avez besoin de mon aide  私が手伝えることはありますか?

  

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2014年06月05日

⑩ 単純過去

単純過去 


動作に焦点が合わされて場面を切り取る


Elle fut triste 単純過去 彼女は憂鬱な気分になった


Elle était triste 半過去 彼女は憂鬱な気分にだった


Elle a été triste 複合過去 彼女は憂鬱な気分になって今いる


Elle avait été triste 大過去 彼女は憂鬱な気分になっていた

  

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2014年06月04日

Ch2 ⑥

Voilà le meilleur portrait que, plus tard, j'ai réussi à faire de lui.


これが、後になって、私が彼について描いた肖像画の中で一番よく描けたものだ。


Mais mon dessin, bien sûr, est beaucoup moins ravissant que le modèle.


もちろん、私の絵は、モデルの坊やの素晴らしさを全然伝えきれていない。



文法構造の注意点


Voilà +N 「これがNだ」 提示、紹介の表現。 ここでは最上級の肖像画を紹介。


avoir réussi à inf  「inf しえた」 


faire le portrait de N 「Nの肖像画を描く」


plus tard 「後に」 bien sûr 「もちろん」 は挿入された副詞。


moins ~ que ・・・の比較。比較されている対象は「私の絵とモデル」 比較の基準は「素晴らしさ」



意味上の注意点


moins の構文は直訳すると「私の絵はモデル以下に素晴らしい」


moins は基本的に plus の否定と捉えていろいろに訳す


「モデルのほうがはるかに素敵で、私の絵など比べ物にならない」


「絵が伝える魅力は、モデルよりもはるかに劣っている」 

  

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2014年06月03日

Ch2 ⑤

J'ai sauté sur mes pieds comme si j'avais été frappé par la foudre.


私は雷に打たれたかのように飛び上がり、


J'ai bien frotté mes yeux. J'ai bien regardé.


目をよくこすって、よくみてみた。


Et j'ai vu un petit bonhomme tout à fait extraordinaire qui me considérait gravement.


そこで、私が見たのは、まったく風変わりでかわいい坊やだった。彼は私を真剣な面持ちでみつめていた。



文法構造の注意点


comme si 節(半過去、大過去)は、「まるで・・・のように」 ここは大過去


tout à fait は、「まったくもって」 extraordinaire の強調の副詞


bonhomme は坊ちゃん


qui は、 un petit bonhomme を先行詞にする関係代名詞。


considérait は半過去



意味上の注意点


je を主語として構造も似ている文が連続的に書かれている。


リズムを出すためのフランス語特有のレトリックだが、日本語にするとやや冗長になるので一文にまとめた。


日本語とフランス語の特性を意識して、まとめたり(圧縮)、開いたり(解凍)することは翻訳ではしばしば必要。

  

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2014年06月02日

Ch2 ④

J'étais bien plus isolé qu'un naufragé sur un radeau au milieu de l'océan.


私は、大海原の真ん中でいかだで漂流している遭難者よりも、ずっと孤独だった。


Alors vous imaginez ma surprise, au lever du jour, quand une drôle de petite voix m'a réveillé.


夜明けに、私は小さく奇妙な声によって起こされた。そのとき、私がどんなに驚いたかあなたもきっと想像できるはずだ。


Elle disait : ... ≪ S'il vous plait... dessine-moi un mouton! -Hein! - Dessine - moi un mouton... ≫


声はこういうのだった。「ねえ、お願い。僕に羊を描いてよ!」「え!」「羊を描いてよ」



文法構造の注意点


plus ~ que・・・の比較。比較されている対象は「私と漂流者」 比較の基準は「孤独」度


vous は読者の「貴方」 小説などではまれに出てくる。現在形なのは話者が確信を持っているから。


lever du jour 「夜明け、朝」 coucher du soleil  「日の入り、夕方」 抽象名詞なので動詞化して思考


dessine-moi un mouton.  dessiner の命令法 人称代名詞はハイフンでつなぐ。



意味上の注意点


quand 以下は日本語としてスムーズにするため、一度、文を切って順番を入れ替えている。


une drôle be N 「奇妙なN」は、無生物主語なので、人を中心とした訳に直している。

  

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2014年06月01日

⑨ 類似・比喩

類似  引き合いに出す


「のように」 : ainsi que, comme ( ainsi que と comme は等位接続詞 et と同じように使われることがある)


「と同じく」 : de même que  (句を作るものとしては、à la maniêre de, à la façon de )



比喩  見立て


「あたかも・・・のようだ」 : comme si (半過去、大過去)


「・・・みたいだ(だった)」 : on dirait (aurait dit) que ( cf. on dit que 「・・・だそうだ」)

  

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